仮想通貨取引所をどこを使おうか迷ってるんだけど、そもそもどんなところを見ればいいんだろうか?仮想通貨取引所を選ぶ時に見るべきポイントとかあるかな?
今回は、こんな疑問にお答えしていきます。
仮想通貨取引所を選ぶ時に、そもそも「どんなところをみるべきか?」がわからないと、比較のしようがないですよね。
そこでこの記事では、仮想通貨取引所を比較する時に「見るべきポイント」をご紹介していきます。
また、それぞれの「見るべきポイント」ごとに「最も優れている取引所」をご紹介しますので、ご参考にしてみてください。
仮想通貨取引所選びのご参考にどうぞ。
- 仮想通貨取引所選びで確認するポイント
- 特徴ごとの優れた取引所
国内仮想通貨取引所を選ぶ時に見る7つのポイント
国内仮想通貨取引所の比較をする際に、「見るべき7つのポイント」はこちらのとおり。
- 手数料の安さ
- 見やすさ・使いやすさ
- サービスの充実度
- 取扱銘柄数
- セキュリティ対策
- サポートの充実度
- 取引量(流動性)の高さ
順番に解説していきます。
1.手数料の安さ
仮想通貨は取引の時はもちろん、他にもいろんな手数料がかかってきます。
ざっと、どんな手数料が必要なのかというと、こんなところ。
- 日本円の入出金手数料
- 取引手数料
- 仮想通貨の送金手数料
- スプレッド
- レバレッジ手数料
また、取引所によっても手数料体系は全然違います。
何も考えずに使っていたら、「手数料がえらいことになった…」ということになりかねませんので、確認しておいた方が良いでしょう。
特に手数料がやすいのが「GMOコイン」です。
2.見やすさ・使いやすさ
Webサイトやアプリの、「画面が見やすいか」「使いやすいか」は大きな比較ポイントになります。
たとえば、「使いづらくて後悔する」というポイントはこんなところかと。
- 使いたい機能がどこかわからない
- 注文方法の利便性
- チャートが見づらい
順にどういうことか、解説していきましょう。
使いたい機能がどこかわからない
「使いたい機能やサービスが、整然と並んでいる」とか、「直感的に自分のやりたいことがわかる」といった、「使いやすさ」は言わずもがな、重要です。
もし、「使いたい機能がどこにあるかわからないようなデザイン」だと、調べる手間が増えますし、仮想通貨取引がメンドウになるかもしれませんよね。
注文方法の利便性
注文方法の利便性と言われても、「何がどう良いの?」という感じかもしれませんね。
たとえば、こちらの画像をご覧ください。
これは、bitbankの取引画面になります。
赤枠の部分に「バー」があるのが、わかるかと思います。
このバーをつまんで、左右に動かすと、口座にある「投資余力の何%を購入するか」を調整できます。
これが、利便性に優れる一例です。
多くの国内仮想通貨取引所では、このような「バー」はなく、全て数字を入力します。
ちょっと問題です。
まぁ、大多数の方はすぐに計算できるかもしれませんが、これを毎回計算するのってメンドウですよね。
今回はわかりやすい数字ですが、切りの悪い数字だったり、後々、海外の取引所で使うための資金だったりすると、ドル換算も計算しないといけません。
というワケで、この”バー”があることで、こんなメリットがありますね。
- 注文数量の間違い防止
- 投資資金と注文金額のバランスが一目でわかる
- 注文価格に対する数量の調整がカンタン
以上のように、注文の利便性が高い取引所だと、注文がカンタンで間違い防止にもなります。
チャートが見づらい
仮想通貨に限らず、投資をする際は、「チャート」を見て今後の値動きを予想することが多いです。
チャートはどこの取引所も同じかと思いや、実は少しづつ仕様が違っています。
たとえば、こんなところが違います。
- チャートの表示範囲
- 表示できるテクニカル指標の種類
チャートが見ずらいと、欲しい情報が見つけられなかったり、買い時を間違える原因にもなります。
正直、投資初心者の場合は、あまり気にならないポイントかもしれません。
ですが、少しづつ投資に慣れてくると、チャートを見ながら、「ここの情報が欲しいな」と思うことがあります。
国内取引所の中で、チャートが最も使いやすくて、デザインが洗練されているのは、bitbankかと。
「GMOコイン」「bitFlyer」もわかりやすいデザインで、直感的に使えるかと。
3.サービスの充実度
仮想通貨投資といっても、購入場所や、運用方法など、様々なサービスがあります。
中にはほったらかしで仮想通貨が増えるものもあるので、サービスが充実している取引所を使った方が、より稼げる可能性が広がるかと。
海外取引所などのサービスを含めると、Defiなど、より多くの仮想通貨運用サービスがありますが、ここでは国内仮想通貨取引所で扱いのあるサービスに絞って、ご紹介していきます。
主なサービスとしては、こんなところ。
- 販売所
- 取引所
- 暗号資産FX
- つみたて暗号資産
- ステーキング
- 貸暗号資産
- NFT
- IEO
- インターネット検索して仮想通貨を稼ぐ
- クレジットカード
このうち、「販売所」と「取引所」はほぼ全ての国内取引所で扱いがありますが、それ以外のサービスは、あったり、なかったりします。
各サービスの詳細については、別記事にて解説予定ですが、最もサービスが充実している取引所はこのあたりかと。
それぞれ、以下のサービス展開があります。
(正式なサービス名は違いますが、見比べやすいように名称を統一して記載しています。)
GMOコイン | コインチェック | |
取扱い サービス | 販売所 取引所 暗号資産FX つみたて暗号資産 ステーキング 貸暗号資産 NFT※1 IEO | 販売所 取引所 暗号資産FX つみたて暗号資産 貸暗号資産 NFT IEO |
またコインチェックでは、この他にも「Coincheckでんき」「Coincheckガス」というサービスがあります。
サービス内容としては、こんなところです。
- 電気やガスの料金を現金で支払うと、一定の割合でビットコインが還元される
- 電気やガスの料金をビットコインで支払うと、割引される
4.取扱銘柄数
取扱い銘柄(コイン)の種類は、取引所によって差があります。
銘柄の種類が多いと、たとえばこんなメリットがあるかと。
- 資産管理の分散化
- コインごとに購入する取引所を少なくできる
- 仮想通貨の送金時に選べるコインが多い
順番に解説します。
資産管理の分散化
仮想通貨のコインは種類によって、価格の値動きが違います。
「こっちのコインは上がってるけど、こっちのコインは下がってる」ということはよくあること。
ひとつのコインだけへ投資していれば、その銘柄が大きく値上がりした時はリターンが大きいですが、逆に暴落した時には大きな損失となります。
一方、複数のコインへ投資をすれば、極端に大きな利益は望めないかもしれませんが、リスクを分散することができます。
コインごとに購入する取引所を少なくできる
取扱いコインが多い取引所を使うと、たくさんの銘柄の売買管理を、ひとつの取引所に集約しやすくなります。
たとえば、bitFlyerを使っていて、「エンジン(ENJ)」というコインを買いたい場合、bitFlyerでは取扱いがありません。
一方、GMOコインでは取り扱いがあるので、新たにGMOコインの口座開設が必要になります。
ぶっちゃけそれでも問題ないのですが、コインによって取引所が分散すると、管理が大変なのは確かでしょう。
また、「欲しいと思ったコインの取扱いがすでにある」という可能性も上がりますから、「チャンスを逃しにくい」というメリットもありますね。
仮想通貨の送金時に選べるコインが多い
取扱いコインの種類が多ければ、送金に使えるコインの選択肢も多いということ。
どういうことか、順に説明します。
仮想通貨取引を始めたばかりの時は、あまり仮想通貨の送金をする機会は、ないかもしれません。
でもちょっと慣れてくると、海外取引所でしか取扱いのないコインを買いたくなったり、NFTを買いたくなったりするかもしれません。
そんな時に、仮想通貨の送金が必要になるワケですが、送金に使えるコインはたくさんあります。
仮想通貨の送金では、コインによって手数料が変わりますし、取引所によっては取扱いのないコインなどもあります。
つまり、こんなメリットがあるかと。
- 送金に使えるコインの種類が増える
- 状況に合わせて送金コインを変えられる
- 送金コインによって手数料を安く抑えられる可能性がある
- 「送金先に取扱いがない」という確率を減らせる
送金ストレスがけっこう軽減できます。
以上が、「取扱い銘柄が多いとうれしいポイント」ですね。
取扱い銘柄数では、「GMOコイン」が21銘柄で、国内取引所の中ではNo.1です。
5.セキュリティ対策
仮想通貨では、過去に仮想通貨を盗まれる事件がいくつも起こっています。
(参考:コインチェックの仮想通貨不正流出 過去最大580億円)
ちなみにコインチェックは、その後、金融大手のマネックスグループ傘下となっています。
現在では、国内最大級の仮想通貨取引所となっており、米国ナスダック上場も間近と言われています。
(参考:マネックスG、コインチェック上場へ 米国のSPACで)
ただ正直なところ、現在の国内仮想通貨取引所では、どこも徹底したセキュリティ対策がなされています。
そのため、大きな違いはないかもしれません。
「サラッと」確認しておくくらいで良いかと。
セキュリティ対策でチェックしておきたいのは、このあたりかと。
- 仮想通貨取引所とユーザーの資産を分割して管理しているか
- コールドウォレットで仮想通貨を保管しているか
- マルチシグに対応しているか
それぞれ解説していきましょう。
仮想通貨取引所とユーザーの資産を分割して管理
現在では、内閣府から以下のような法令が出ており、国内仮想通貨交換業者は仮想通貨資産の分別管理の徹底が求められています。
(利用者財産に係る分別管理監査)
暗号資産交換業者に関する内閣府令(平成二十九年内閣府令第七号) 第二十八条より
第二十八条
暗号資産交換業者(法第二条第七項第三号に掲げる行為又は暗号資産の管理を行う者に限る。)は、法第六十三条の十一第三項の規定に基づき、同条第一項及び第二項の規定による管理の状況について、金融庁長官の指定する規則の定めるところにより、毎年一回以上、公認会計士又は監査法人の監査(以下「分別管理監査」という。)を受けなければならない。
ぶっちゃけ、今では分別管理をしていない交換業者は無いはずなので、あまり意識して調べる必要なないかと。
ただ、「そんなルールがあるんだ」と、頭の片隅にでも置いておけばいんじゃないでしょうか。
コールドウォレットで仮想通貨を保管
仮想通貨の保管方法には、大きく分けて2つの考え方があります。
- ホットウォレット
- コールドウォレット
「ホットウォレット」とは、仮想通貨がインターネットに接続された状態で保管されている状態を意味します。
「ホットウォレット」なら、仮想通貨をすぐに動かせますが、外部からアクセスできるため、ハッキングのリスクが高まるデメリットがあります。
一方「コールドウォレット」は、インターネット環境から、完全に切り離された状態での保管を意味します。
「すぐに仮想通貨を動かせない」というデメリットはありますが、外部からのアクセスが不可能なので、ハッキングの恐れが極めて低いメリットがあります。
ユーザーの資産が、「コールドウォレット」で管理されているか、確認しておくと良いでしょう。
マルチシグ対応
「マルチシグ」とは、正式には「マルチシグネチャ」という言葉で、主に仮想通貨の送金時に使われます。
送金の際には、事前に設定してある「秘密鍵」が必要で、これがなければ送金ができないしくみになっています。
不正送金を防ぐセキュリティ対策となっていますよ。
6.サポートの充実度
仮想通貨は新しい技術ですし、使い方で悩むこともあるでしょう。
そんな時に頼りになるのが、サポート体制でしょう。
ぶkつちゃけ、国内仮想通貨取引所は、どこでもサポートデスクがあります。
なので、あまり気にするところではないかもしれません。
が、取引所によって運営方法はちょっと違います。
たとえば、「DMM Bitcoin」では、LINEでサポートしてくれています。
多くの方が使っているLINEなら、使い勝手がわかっているので、気軽に相談できますよね。
しかも、年中無休、365日サポートを受け付けているのが嬉しいところかと。
- DMM Bitcoin
7.取引量(流動性)の高さ
取引量(流動性)とは、「取引所の板にどれだけ注文が並んでいるか?」ということです。
取引量(流動性)が高い最大のメリットは、「買いたい時に、買いたい価格ですぐ買える」こと。
というのも、取引所で指値注文を入れた時、その価格になっても注文が約定しないことがあります。
原因はいくつかあるのですが、最も大きな要因は、「取引量が少ないと注文がなかなか通らない」ことです。
取引所での、指値注文は早く注文をした人が優先される仕様になっています。
たとえばこちらのとおり。
- Aさんが1BTCを500万円で売る
- Bさんが1BTCを500万円で買い注文を入れる(7時)
- Cさんが1BTCを500万円で買い注文を入れる(8時)
この時、先に注文を入れたBさんは1BTCを買うことができますが、Cさんは買うことができません。
ところが、もし取引量が多く、売り注文がたくさんあれば、買い注文もたくさん約定されます。
このため、取引量(流動性)の多さが重要になってくるワケですね。
実際私も、「指値注文した価格にレートが来ているのに約定しない」という経験は何度もあります。
取引量が高く、注文が通りやすい取引所はこちらの2つ。
bitFlyerは、国内取引所でビットコイン取引量がNo.1となっています。
また、bitbankは世界的に取引量の多い取引所として知られており、過去にはXRP(リップル)の取引量が世界一になったこともあります。
私もbitbankをよく利用しますが、注文が通るスピードが他取引所と比べて、段違いで早いです。
まとめ:「取引所に求めるもの」によって使い分ける
仮想通貨取引所は、それぞれ個性や強みがあります。
使い方や求めるものによって、選ぶと良いですが、とはいえ、初心者の方だとそもそも何が重要なのかわからないことでしょう。
この場合は、いくつか取引所の口座を開いてみて、実際に使ってみることをおすすめします。
実際、私もそうしてきました。
使っているうちに、「こんな時はこの取引所がいいな」という感じでわかってきます。
いくつも取引所を使ってきて感じる、総合的に使いやすい取引所としては、この2つ。
もし迷うなら、とりあえず使ってみて損はない取引所かと。
それでは、今回は以上となります。
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