【2023年】日本人はBinanceを使えない?その理由と代わりの取引所を解説

落ち込む人
落ち込む人

これからBinanceが使えなくなるかもって聞いたけど本当?できればBinanceを使い続けたいんだけど…

今回は「日本人ユーザーがBinanceを使えなくなるのか?その理由と対処法」について解説していきたいと思います。

結論から言うと。

あまとうちゃん
あまとうちゃん

残念ながらこのままBinanceを使用するのは絶望的かと…

Binanceは2022年11月30日、Binanceが日本の仮想通貨取引所である「サクラエクスチェンジビットコイン」を買収し、日本法人を設立することを発表しました。

これにより即日17時より、Binanceへの新規日本ユーザーの登録ができなくなりました。

現在は登録しようとすると、このようなエラー画面が表示されます。

今回は、以下の内容について解説していきます。

本記事でわかること
  • 日本からのBinance新規登録が停止された理由
  • 既存ユーザーは引き続き利用できるが制限がある
  • Binanceを使い続けることはリスクが大きい理由
  • BinanceJapanは使いづらい取引所となる可能性が高い
  • 代わりの取引所はBYBITがベターである理由

それではいきましょう!

日本からのBinance新規登録は停止

先にご紹介したとおり、2022年11月30日の17時より、日本からの「Binanceグローバル」への登録が停止されました。

Binanceグローバル

Binanceは世界中から利用できる「グローバル版」と、各国の規制に則った法人で運営している、「ローカル版」があります。

  • Binanceグローバル:世界中で利用される取引所
  • Binanceローカル:その国に最適化された取引所

すいません、呼び方はわかりやすいよう私が付けた造語ですが、イメージはご理解頂けるかと。

今回、Binanceが新規登録停止に至った理由は、日本法人を設立することになったからです。

国内の仮想通貨取引所「サクラエクスチェンジビットコイン」を買収し、日本市場へ参入することが発表されました。

これまでBinanceは、日本の規制に則った運営をしておらず、金融庁から2回の警告を受けていました。

(参照元:金融庁、香港の仮想通貨取引所に警告へ 無登録営業で=関係筋 ロイター)

ですが、日本の仮想通貨規制も未整備であいまいな部分も多かったことから、それ以上の処置はされておらず、その後も日本のユーザーはBinanceを問題なく利用できていました。

ですが昨今、Binanceは世界中の規制当局から警告を受けていたため、各国でのライセンス取得を進めてきたのです。

今回の日本の事例以前でも、既に以下の国々でライセンス取得がされており、日本でこうした動きが出るのは時間の問題とも言われていました。

Binanceがライセンス取得している国々
フランス
イタリア
スペイン
カナダ

日本進出の発表があってからしばらく経ちますが、2023年1月現在「Binance Japan」の開始は発表されていません。

既存ユーザーは引き続き利用できる【利用制限あり】

「Binanceグローバル」は現在、新規登録はできませんが、元々アカウントを持っていた人は、現在も問題なく利用できています。

私も以前からBinanceを利用していたので、現在も使える状況です。

  • Binanceの日本からの新規登録は停止
  • Binanceのアカウントを以前から持っていたユーザーは現在も使える

ただ利用できている日本ユーザーでも、いくつか利用制限がかかっています。

それがこちら。

  • 日本語表記が無くなった
  • 日本語でのサポートが終了

正直、普通に取引や送金する分には英語表記でも使いづらさは感じませんが、普段から利用していないと、翻訳が必要で手間を感じるかもしれません。

そんな時は「GoogleChromeの自動翻訳機能」を利用すると良いかと。

「GoogleChrome自動翻訳機能」は、以下の流れで簡単に使えます。

①Chromeブラウザを開く

②英語表記のwebページ(Binanceのページ)を開く

③URLバー右にある「aあ」のボタンをクリックする

④「日本語」を選択

以上で、表示されている英語表記が日本語に変換されます。

【結論】Binanceからは資金を抜いた方が良さそう

既存ユーザーなら現在でもBinanceは使えますが、このまま使い続けるのは「わりとリスクが高いかな」と考えています。

もちろん、投資は自己責任ですので判断はご各自でお願いしたいですが、私自身Binanceにクリプト資産の半分を入れていましたものを、全て資金を移動しました。

資金の移動先は後ほど紹介します。

では、「なぜBinanceを使い続けるとリスクが高いのか?」その理由はこちら。

日本での利用が完全停止される可能性がある

詳しく解説します。

「Binanceグローバル」は、今後日本での利用が完全に停止される可能性が高いかと。

というのも、過去に同じような事例があり。

それが「FTX」が国内取引所の「Liquid」を買収し、日本法人を設立した経緯です。

FTX日本進出の経緯

2021年9月FTXグローバルの日本ユーザー新規登録停止
2021年11月頃FTXグローバルの既存ユーザーも利用できなくなる
2021年10月FTXが金融庁よりライセンス取得
2022年3月FTXがLiquidを買収
2022年6月FTX Japanをローンチ
2022年10月Liquid by FTXのサービスを終了

以上のとおり。

「FTXグローバル」の既存ユーザーが、利用できなくなった正確な日付は見当たりませんでしたが、およそ2021年11月中旬頃から使えなくなったようです。

つまり新規登録停止後、3ヶ月程で既存のFTXグローバルユーザーも利用できなくなったということ。

Binanceがどのような対応となるかは不明ですが、じきに使えなくなるのはほぼ間違いないかと。

そうなると、資産の移動が難しくなる可能性もあります。

Binance Japanは使いづらい取引所になる

ギモンな人
ギモンな人

「Binanceグローバル」が使えなくなった時は、「Binance Japan」に乗り換えればいいんじゃないの?

こう考える方もいるかもしれませんが、おそらく「Binance Japan」は、格段に見劣りするサービス内容となるはずです。

具体的には以下のような内容が考えられるかと。

  • 取扱い銘柄が激減する
  • ステーキングできる銘柄数が少ない
  • レバレッジ倍率が2倍までしか利用できない

順番に解説します。

取扱い銘柄が激減する

おそらく「Binance Japan」に変わって一番困るのが、「取扱銘柄数が激減する」こと。

「Binanceグローバル」では、取扱銘柄数が300種類以上です。

そもそも、「国内取引所では買えない草コインを手に入れるためにBinanceの口座開設をした」という人も多いのではないでしょうか?

ところが、「Binance Japanでは取扱銘柄数が数十種類となる可能性が高い」と言われています。

その理由はこちら。

  • FTXJapanの開始時点での銘柄数は18種類
  • 日本では取扱銘柄の審査が厳しい

先にご紹介したとおり、FTXは日本に進出した経緯があります。

FTXグローバルでは数百銘柄の取扱銘がありましたが、FTXJapanの開始時点での取扱銘柄は18種類でした。

(参照元:大手仮想通貨取引所FTX、日本で「FTX JP」本格ローンチ Coin Post)

取扱銘柄数が激減した理由は、日本の規制に対応し、国内で許可された銘柄しか扱うことができないため。

おそらくBinanceも同様の対応になるのは濃厚なため、銘柄数は数十種類からのスタートとなるでしょう。

開始時点での銘柄数目安としては、買収した「サクラエクスチェンジ」が扱っていた、「11銘柄」程度となるかと。

その後、既に国内での取扱いがある銘柄を増やしていく可能性はありますが、それでも海外取引所と比べれば物足りなさがあるでしょう。

そして、銘柄数の激減で一番困るポイントはこれ。

「Binanceグローバル」で保有している草コインの移動先に困る

かくいう私も、これが資金移動を決意した最大の理由でした。

ステーキングできる銘柄数が少ない

取り扱う銘柄自体が少ないので、当然ですがステーキングの銘柄も激減することになります。

ステーキングとは、対象となるコインを保有し、その保有しているコインをブロックチェーン上に預け入れることで、報酬を得られる仕組みです。

現状、国内取引所でのステーキングや、ステーキングに近いサービスでの取扱銘柄数は20前後といったところ。

おそらく「Binance Japan」もこのくらいの数になるのが妥当かと思われます。

対して「Binanceグローバル」では、ステーキング銘柄数は100以上です。

また、メジャーではないコインでは年率が20%を超える銘柄もあります。

つまり「Binance Japan」では、ステーキングサービスで見劣りするのは否めないかと。

レバレッジ倍率が2倍までしか利用できない

たぶんここからの内容は、大多数の方には影響薄かと思いますが、一応ご紹介しておきます。

もうひとつの理由として、「レバレッジが2倍までしか利用できない」ことが挙げられます。

ちなみに「Binanceグローバル」では、最大レバレッジ125倍です。

これは、「1万円しかお金がなくても、125万円の取引ができてしまう」というバグった世界ですね。

リスクも高いので個人的には使いませんが、「ハイリスクハイリターン」を狙いたい人には痛手かと。

【対処法】代わりとなる仮想通貨取引所はBYBITがベターな理由

今回私は、Binanceにあった資金の大半を「BYBIT」へ移しました。

その理由はこんなところ。

  • BYBITはBinanceと遜色ないサービス
  • 比較的安全な取引所
  • DEXは使いづらい

BYBITはBinanceと遜色ないサービス

BYBITはサービス内容が充実しており、Binanceと比べても引けを取らない取引所です。

具体的にはこんなところ。

  • 取扱銘柄数200以上
  • 手数料が安い
  • 日本語対応
  • キャンペーンが多い
  • 使いやすい

BYBITの取扱銘柄数は200種類以上

Binanceほど多くはありませんが、ほとんどの銘柄をカバーできる豊富さです。

サイト内やサポートも、日本語対応しているので、もしもの時の安心感もあります。

またBYBITでは、「一定の条件をクリアすると仮想通貨プレゼント」のキャンペーンも頻繁に実施しています。

現物取引手数料は0.1%と安めな設定で、入出金やコインの交換手数料は無料」と良心的。

また、直感的に使いやすいサイトデザインになっており、利用するのにストレスがありません。

ただ、1つだけ残念なポイントがあり。

それがこちら。

ステーキング銘柄数は30前後しかない。

Binanceでは100種類以上の銘柄をステーキングできるので、ステーキングを積極的にしたい方は、要検討事項かと。

Binanceに次ぐ規模の取引所

ぶっちゃけ取引銘柄数だけでみれば、もっと多い取引所もあります。

たとえば「Gate.io」や「MEXC Global」といった取引所ですね。

私も少額資産で利用していますが、それなりにデメリットもあり、大きな資金を入れるのには抵抗があります。

その理由としてはこんなところ。

BYBIT以外の銘柄が多い取引所のデメリット
Gate.io→中国企業なので地政学リスクが怖い
MEXC Global→スマホアプリが使いづらい

以上のとおり。

中国は情報規制が強いので、何かあれば簡単に取引所の運営に介入できます。

一方BYBITは、Binanceに次ぐ規模の大きい取引所です。

先にご紹介したとおり、サービス内容が充実しており、手数料も安めです。

日本人も多く利用している取引所なので、情報が多い所も安心かと。

また、仮想通貨先進国といえるシンガポールが本拠地となっており、地政学的なリスクも低いと言えるでしょう。

DEXは使いづらい

2022年はFTXの破綻で、CEX(中央集権取引所)の信頼が揺らいだことにより、DEX(中央集権取引所)へ資金を移す動きもありました。

こういった事件があると、「DEXを使った方が安全じゃないの?」と感じるかもです。

DEXとCEX

DEXは「Decentralized Exchanges」の略で、日本語では「分散型取引所」と呼ばれます。
ほぼ全てがスマートコントラクトで動いており、管理者が存在しません。
組織の意向や思惑などが働かないため、フラットな運営が期待できます。
反対に、企業などが運営している取引所のことをCEX(Centralized Exchanges)と呼びます。
サービス内容が充実して使いやすい一方、組織やトップの意向次第で運営方針が決定されるリスクがある。

そういう意味では、もしかしたらDEXの方がベストな選択かもしれません。

とはいえ、「DEXはとても使いづらい」のが難点です。

主にどんな所が使いづらいかというと。

  • サイトデザインが見づらい使いづらい
  • サポートが無く全てが自己責任

つまり、かなり上級者向けの取引所と言えます。

たまにスワップ(コインの交換)するのに利用するぐらいは良いですが、これをメインに利用するのはちょっとストレスになるかと。

以上の理由から、「Binance」の代わりは「BYBIT」ベストではないけどベターな選択かと。

まとめ:Binanceの代替取引所は用意しておこう

ご紹介したとおり、過去のFTXの事例を考えれば、Binanceグローバルのサービスが日本で終了となるのは時間の問題でしょう。

その日がやって来た時に慌てないよう、資産の移動先は検討しておいた方が良いかと。

個人的には、BYBITはひとつのベターな選択肢でしたが、これは人によっては答えが変わるかもしれません。

ご自分の使い方に合った取引所を選んで、資金の管理をして頂ければと。

2023年に入り、徐々にクリプト相場にも明るい兆しが出てきました。

今後もクリプト業界の荒波を楽しんでいきましょう。

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