はじめて仮想通貨を買おうと思ったんだけど、数千種類もあるの!?
こんなにあるんじゃ、どれを買ったらいいのかさっぱりわかりません。
「これはおすすめ」ってコインがあれば教えて欲しい。
今回は、こんな疑問にお答えしていきます。
現在、国内仮想通貨取引所で取扱いのあるものだけでも、約20銘柄ほどあります。
いざ仮想通貨を買おうと思っても、「どのコインを買えばいいのか?」と見当がつかないこともあるかと。
この記事では、そんな数ある仮想通貨の中から、「仮想通貨初心者が最初に買っておきたい2つの銘柄」をご紹介していきます。
結論としては、「ビットコイン」と「イーサリアム」になります。
- 仮想通貨初心者が最初に買う銘柄のおすすめ
- なぜ将来性の高い仮想通貨と言えるのかプロジェクト概要を把握できる
ご紹介にあたり、事前にお伝えしておきたいことがあり。
以上のとおり。
この記事を書いている私は、2018年から仮想通貨投資をしています。
実際に自身も保有しているコインで、将来性があると考えている銘柄をご紹介していますが、筆者の主観も多分に含まれますので、参考程度にして頂ければと。
ビットコイン(Bitcoin)
通貨名 | Bitcoin |
シンボル | BTC |
時価総額順位 | 1位※1 |
国内で取扱いのある主要取引所 | GMOコイン bitbank コインチェック bitFlyer DMM Bitcoin BITPoint Zaif Liquid |
まず、最もポピュラーかつ、将来有望なのがビットコインです。
仮想通貨をよく知らなかった人でも、「ビットコインは聞いたことがある」という方も多いのではないでしょうか?
Bitcoinが今後伸びる可能性については、以下のようなポイントがあるかと。
- 時価総額ランキングトップ
- 発行枚数が限られている
- 分散化に優れている
- 多くの著名人や組織が投資
順に解説していきます。
時価総額ランキングトップ
まず、仮想通貨の時価総額「トップ5」を見てみましょう。
順位 | 仮想通貨名 | 時価総額 |
1位 | ビットコイン(Bitcoin) | 約74兆2700億円 |
2位 | イーサリアム(Ethereum) | 約28兆7100億円 |
3位 | テザー(Tether) | 約9兆4000億円 |
4位 | USDC(USD Coin) | 約7兆150億円 |
5位 | バイナンスコイン(BNB) | 約6兆4100億円 |
ビットコインが誕生してから約14年。
この間に、数千もの仮想通貨が誕生したワケですが、今なおビットコインは時価総額トップです。
仮想通貨の中でビットコインは、最も多くの人に注目されていると言えるかと。
価値の保存になる
ビットコインの総発行枚数は「2100万枚まで」と決められています。
これは、最初の設計により決められており、誰も変更することができません。
仮想通貨は年々注目度が上がり、ニーズも増えていますが、枚数が増えないため、希少性が高まります。
世の中のしくみとして、希少性の高いものには価値がつきます。
たとえば、金やプラチナ。
もっと身近なもので言えば、限定商品なども値段がつり上がることがありますよね。
ビットコインも同じで、「欲しい人が増えるのに、数は同じ」なので、価値を保存する役割が期待されています。
最近では、中米のエルサルバドルがビットコインを法定通貨にすることを決定しましたし、中央アフリカも法定通貨にする検討がはじまっています。
国家が法定通貨に採用する状況から、今後ビットコインの利用用途やニーズが高まれば、より価格が上昇する可能性もあるでしょう。
分散性に優れている
ビットコインは分散型の仮想通貨と言われます。
ビットコインには特定の管理者がいません。
ビットコインを取引するすべてのコンピューターがいわば管理者のようになっています。
たとえば、クレジット決済履歴は、クレジット会社が管理していますし、GoogleドライブのデータはGoogleが管理しています。
ここには2つの問題があり。
- サーバーがダウンすると全データが消滅する
- 情報を特定の組織が独占する
以上のとおり。
もし管理するサーバーがハッキングにあったり、サーバーダウンすると、データが失われるリスクがあります。
また最近では、ビッグデータと呼ばれる個人情報を、GAFAなど巨大企業が独占利用していることなど、問題視されることが多くなりました。
このような「中央集権的な問題」を解決するのが、ビットコインにも使われているブロックチェーン技術です。
ビットコインは、取引データがブロックチェーン上に書き込まれ、そのデータは取引されるすべてのコンピュータに残ります。
これなら、一部のコンピュータのデータが消し飛んだとしても、ブロックチェーンのデータが消えることはありません。
また、特定の組織が管理していないので、情報の独占が生まれません。
以上のような問題解決が期待され、ビットコインは多くの人に支持されています。
参考に、Windows95の生みの親とも言われる天才プログラマー、中島聡さんが仮想通貨(暗号通貨)についてわかりやすく解説されていますので、聞いてみると理解が深まるかと。
(参考:ブロックチェーンとは何かを中学生にも分かる様に説明してみる 中島聡 Voicy)
多くの著名人や組織が投資
ビットコインは、多くの著名人や組織が投資しています。
たとえばこんなところ。
以上のとおり。
とにかく超大物だらけです。
「世界の天才たち」が保有していることは、大きな信頼感につながるかと。
ビットコインは最初の仮想通貨であり、現在も時価総額がトップ。
金などのような「価値の保存」や、通貨のような「決済手段」になると期待されています。
世界的な著名人たちもビットコインを保有しており、最も将来を期待する声が高い仮想通貨です。
イーサリアム(Ethereum)
通貨名 | イーサリアム |
シンボル | ETH |
時価総額順位 | 2位※1 |
国内で取扱いのある主要取引所 | GMOコイン bitbank コインチェック bitFlyer DMM Bitcoin BITPoint Zaif Liquid |
ビットコインと並んで魅力的なコインがイーサリアムです。
イーサリアムはビットコインに次ぐ、時価総額2位の仮想通貨であり、大きな地位を獲得しています。
イーサリアムの成長性が期待できる理由としてはこちらのとおり。
- 実需がある
- 用途は無限大
- 創設者が実名顔出し
- 活発な開発状況
- 豊富な開発資金
順に解説します。
実需がある
イーサリアムとビットコインの大きな違いはこちら。
ビットコイン:価値の保存
イーサリアム:決済通貨であり、アプリのプラットフォーム
ビットコインは価値の保存手段として、また決済手段としての価値があります。
一方、イーサリアムは決済手段としての利用用途だけでなく、アプリのプラットフォームとして機能します。
たとえて言うなら、パソコンのOS(マイクロソフトやiOSなど)のようなもの。
パソコンはこれらOSの上で作られたアプリ(officeなど)が使えますよね。
すでに、イーサリアムではこのようなサービス、用途があります。
イーサリアムのサービス、用途
- Dapps
- NFT購入の決済手段
- Defi(分散型金融)
それぞれご紹介しましょう。
Dapps(分散型アプリケーション)
Dappsとは、ブロックチェーン上につくられたアプリのことで、分散型アプリケーションと呼ばれます。
現在あるDappsの多くはイーサリアム上で作られており、「最もメジャーなプラットフォーム」となっています。
パソコンアプリとの大きな違いは、ブロックチェーン上につくられたアプリだということ。
ブロックチェーン上でアプリを構築する利点としてはこんなところ。
- 中央集権的な管理者が存在しない(非中央集権)
- 自動で稼働する(スマートコントラクト)
- 実行履歴が誰でも閲覧できる(透明性)
Dappsは仮想通貨同様、ブロックチェーン上に作られていて、特定の管理者が存在しません。
組織の一方的な方針変更などのリスクがなく、ユーザーが決定権をもてるのが利点ですね。
また、イーサリアムには「スマートコントラクト」という機能があります。
「スマートコントラクトって何?」って感じですね。
以上のとおり。
スマートコントラクト上での取引は、すべてプログラムが自動で行ってくれます。
これにより、めんどうな契約手続きが不要になり、改ざんができなくなるワケ。
また、「スマートコントラクト」の実行履歴は、ブロッチェーン上に記されていき、この履歴は誰でも見ることができます。
これは取引内容の透明性に繋がりますね。
こういった利点があり、すでに多くのDappsが利用されています
イーサリアム上のDappsには、たとえばこんなものがありますよ。
- メタマスク(デジタルウォレット)
- Compound(分散型金融サービス)
- CryptoKitties(仮想通貨ゲーム)
- Decentraland(メタバース)
ここでそれぞれ解説していくと情報量が多すぎるので、すいませんが割愛させていただきます。
NFT購入の決済手段
イーサリアムはNFTを購入する際の、主要な決済通貨となっています。
こちらは、世界最大のNFTマーケットプレイスであるOpenSeaのNFT販売画面。
赤枠の販売価格には「イーサリアム何枚」となっています。
すでにイーサリアムは、NFTを売り買いする通貨となっていることが実感できるかと。
Defi(分散型金融)
Defiは「分散型金融」と呼ばれる、Dappsのひとつです。
Defiが注目される理由は、今まで金融機関からしか受けられなかったサービスが、パソコンやスマホで気軽に誰でも利用できるようになったからです。
たとえば、日本人では考えられないですが、途上国の貧困層の方は、住所さえ持たない人もたくさんいます。
そんな人達は、銀行口座さえ開くことができませんでした。
ですがDefiなら、スマホがあればお金を預けたり資産運用ができたりします。
Defiではこんなことができますよ。
- 仮想通貨を預ける
- 他の仮想通貨への換金
- 運用して利回りを稼ぐ
イーサリアム上で有名なDefiサービスには、こんなものがあります。
DefiはDappsのひとつですから、管理する組織がなく、めんどうな契約などが一切ありません。
また、手数料をほぼゼロで資産運用が可能になりました。
用途は無限大
イーサリアムの「ブロックチェーン」や「スマートコントラクト」の機能は、今後あらゆる業界に活用が期待されています。
主に、「契約の簡略化」「モノの移動を自動で認識し履歴管理」する、などのユースケースが想定されています。
たとえば、こんなユースケースが考えられていますよ。
- 不動産や保険などの契約、権利証明
- デジタルコンテンツの自動契約(NETFLIXなど)
- 企業内のデータベース
- 高級品の移動履歴追跡
- 商品の在庫、販売管理の自動化
以上のとおり。
これはあくまで一例で、はあらゆる業界に活用できるポテンシャルを秘めています。
創設者が実名顔出し
イーサリアムは2013年、ビットコインに感銘を受けたヴィタリック・ブテリン氏が、若干19歳の時に考案しました。
彼は、多くのメディアや、世界中のカンファレンスなどに積極的に参加しており、クリプト業界(暗号資産)の展望について発言しています。
(参考:イーサリアムを生んだ男が語る「仮想通貨と金融の未来」)
「どこの誰が、どういう考えで開発したのか?」が何も見えないと少し怖い部分もあるかもしれませんよね。
そういった意味で、イーサリアムは明確です。
現在進行形で、開発者本人の考えが聞けるというのは、大きな信頼性に繋がるかと。
活発な開発状況
イーサリアムはとても活発な開発が行われています。
今年、2022年中には「The Merge」(マージ)という大規模なアップデートが行われる予定です。
「The Merge」ついては専門的な内容が多いので、ここでは詳しく解説しませんが、概要としてはこんなところです。
結論、今回のアップデートでは「環境に優しくなる」というところ。
イーサリアム共同創業者の「ビタリック・ブテリン氏」は、Mergeが完了時点で、開発状況はまだ55%であると発言しています。
今後も以下のアップデートが予定されており、すべての開発完了まで、あと6年ほどはかかると言われていますよ。
- The Merge(2022年開発進行中)
- The Surge
- The Verge
- The Purge
- The Splurge
仮想通貨の将来性を考える上で、しっかり開発が進んでいるかは重要なポイントです。
イーサリアムはこの点で、信頼できるプロジェクトとなるかと。
豊富な開発資金
仮想通貨プロジェクトに十分な資金があるかは重要です。
というのも、仮想通貨プロジェクトは資金がなくなって、開発が停止してしまうこともあるから。
イーサリアムを支援、構成する組織として、こんなものがあります。
- イーサリアム財団
- Optimism
イーサリアム財団は、イーサリアムエコシステムの開発を支援する団体です。
この団体は2022年3月末時点で、16億ドル(約2050億円)の保有資産を公表しています。
また、「Optimism」は、イーサリアムのエコシステムをサポートする技術開発を行っており、2022年3月に、170億円の資金調達をしています。
このように、イーサリアムには潤沢な開発資金と多くの開発者が参画していて、開発が順調に進んでいます。
ただ、イーサリアムには欠点もあり。それが「スケーラビリティ問題」。
「スケーラビリティ問題」とは、回線が混み合うと、処理速度が遅くなり、手数料が高騰してしまう問題のことを指します。
ですが、「The Merge」をはじめ、今後のアップデートでこのあたりの問題は解決する予定。
今後も幅広い分野での活用が期待できるかと。
イーサリアムは、時価総額2位の巨大なエコシステム(経済圏)をもつ。
すでに多くのサービスが利用されており、実需があるプロジェクトである。
社会の多くの問題点や課題を解決できるテクノロジーであり、現在も活発な開発が進行中です。
今後、仮想通貨の世界だけでなく、あらゆる業界に活用されるポテンシャルを秘めた、魅力的なプロジェクトと言えるかと。
まとめ
今回は最も有名で、時価総額も1位と2位を長年維持している仮想通貨、ビットコインとイーサリアムに絞って解説しました。
この2つは、仮想通貨の根幹となるような、巨大なプロジェクトですので、仮想通貨をはじめるならまずこの2銘柄を押さえておくのは間違いないかと。
ただし、投資に絶対はないので、自己責任でお願いしますね。
今後はアルトコインなど、少しマイナーな仮想通もご紹介予定ですので、ご参考にしてみてください。
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