【2023年最新】Astar Network(ASTR)の特徴と将来性を考察

喜ぶ人
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最近注目されてる「Astar」って仮想通貨は日本発のプロジェクトらしい。将来伸びそうだし日本人がやってるなら応援したい。Astarってどんなプロジェクトなのか教えて欲しいな。

今回は日本発のブロックチェーンである「Astar Network(ASTR)の特徴や将来性」についてご紹介していきます。

仮想通貨のAstar(ASTR)の購入を考えてる方や、プロジェクトを応援したいと考えている方のご参考になればと。

本記事でわかること
  • Astar Network(ASTR)のプロジェクトの概要や特徴
  • Astarのユーティリティ
  • CEOの渡辺創太氏とはどんな人物か
  • ポルカドットとの関係
  • Astar Network(ASTR)の将来性

将来性については、私の主観的な考察も入っていますので、そのあたりはご承知おきください。

「仮想通貨Astar(ASTR)の買い方」についてはこちらの記事にて解説していますので、ご参考にどうぞ。

本記事は、投資を勧めるものではありません。投資の際は自己責任でお願い致します。

Astarの基本情報

通貨(トークン)名Astar
ティッカーシンボル・通貨単位ASTR
運営組織Stake Technologies
(ステイク テクノロジーズ)
ファウンダー(創業者)渡辺 創太
時価総額/ランキング※約201億円/133位
公式サイトhttps://astar.network/
CoinMarketCap(2023年1月時点)参照

「Astar」は「Astar Network」というブロックチェーンプロジェクトが発行しているトークン(仮想通貨)のこと。

そしてこのブロックチェーンを開発、運営しているのが「ステイクテクノロジーズ」という企業になります。

Astarプロジェクトの特徴

ここでは、「Astar」がどんなプロジェクトなのか、その特徴や将来性についてご紹介していきます。

それではいきましょう。

日本人発のブロックチェーンプロジェクト

「Astar」は「渡辺創太氏」という日本人が立ち上げたプロジェクトです。

彼が創業した「ステイクテクノロジーズ」は2019年に事業を立ち上げ、同8月にはシンガポールに拠点を移し活動されています。

最近では、日本の政治団体にWeb3の成長性や規制緩和に関する提言を行ったり、日経新聞の一面広告を打ったりと、大きなニュースとして取り上げられるなど、国内Web3起業家の先駆者として注目されています。

この辺りの、詳細については、後ほどご紹介していきましょう。

「Astar」と「Polkadot」の関係

「Astar」は「Polkadot(ポルカドット)」という仮想通貨プロジェクトと密接な関係がありますので、「Polkadot」についても軽く触れておきます。

「Polkadot」は2020年8月に上場した比較的新しいプロジェクトですが、2022年11月現在、時価総額11位の規模をもつ巨大な組織です。

ここでは詳細は省きますが、Polkadotの目標のひとつに、「分断されたブロックチェーンの世界を繋ぐ」というものがあります。

この目的を共に目指しているのが「Astar Network」なんです。

そもそも「Polkadot」は、ブロックチェーンを繋ぐことに特化しており、Polkadotのブロックチェーン上ではdApps(アプリ)を構築することはできません。

つまり、最近流行りの「Defi」や「NFT」などのアプリを作れない仕様になっているワケですね。

じゃあどうするかというと、様々なdAppsを構築できるブロックチェーンをPolkadotに繋げるのです。

こうすれば、バラバラだったブロックチェーンどうしがPolkadotに繋がることで、「異なるブロックチェーンどうしでサービスを利用できるようになる」というワケですね。

ゲームに例えるなら、「モンスターハンターで手に入れたアイテムや武器をドラクエで使える」みたいな感じです。

Polkadotには中心にある「リレーチェーン」と、別のブロックチェーンが繋がる「パラチェーン」があります。

Polkadotに「パラチェーン」で接続できるブロックチェーンは選抜制のようになっており、2021年11月に「パラチェーンオークション」という選抜戦が行われました。

Polkadotに接続できるブロックチェーンは、現在100枠に限定されており、この枠を競ったワケです。

そして「Astar」は見事、Polkadotと接続するブロックチェーンに選抜されたワケですね。

「Astar」は異なるブロックチェーンを繋ぐハブ的な存在

ステイクテクノロジー社は、異なるブロックチェーンをPolkadotに接続するためのプラットフォームを開発しており、これが「Astar Network」です。

出典:Astar

すでにイーサリアムとの接続が完了しており、今後は「SOLANA」や「COSMOS」への接続を目指しています。

もし、今後Polkadotが大きく成長し、社会的なインフラになれば、それはAstarにとっても大きなチャンスとなるでしょう。

Astar(アスター)とShiden(紫電)という2つのブロックチェーンを開発

Astarが開発しているのは、大きく2つのブロックチェーンがあり、それがこの2つ。

  • Astar Network(メインネット)
  • Shiden Network(テストネット)

一方で、「Polkadot」にも、メインの「Polkadot」とテスト用の「Kusama」という2つのブロックチェーンがあり、各ネットワークはこのような関係性です。

「Astar」は「Polkadot」と接続。

「Shiden」は「Kusama」と接続しています。

ステイクテクノロジーズ社は、この「Shiden」の開発も担っています。

「Kusama」と「Shiden」はテストネットといえど、本番同様に稼働しているネットワークになります。

AstarはPolkadotでTVL1位

Polkadotには、「パラチェーンオークション」で選抜された、以下のプロジェクトが、すでに接続されています。

  • Acala Network(アカラネットワーク)
  • Moonbeam Network(ムーンビームネットワーク)
  • Astar Network(アスターネットワーク)
  • Parallel Finance(パラレルファイナンス)
  • Clover Finance(クローバーファイナンス)

以上のとおり。

その中でも、AstarのTVLは1位

TVL(Total Value Locked)

日本語では預かり資産と呼ばれる。
預けられた資産の総額を表す数字で、この数値が大きい程規模が大きいと言われます。

Polkadotのエコシステム内のシェアでは50%を超えています。

つまりPolkadot内で動いている仮想通貨の半分は、Astarネットワーク上にあるということ。

いかに注目されているか、ひとつの指標となるかと。

Astarは開発しやすい

Astarの大きな差別化の1つとして、「他ブロックチェーンのプログラミングコードでも開発ができる」ことが挙げられます。

「Astar」では以下2つの仮想マシン(VM)に対応しています。

  • イーサリアムバーチャルマシン(EVM)
  • WebAssembly(WASM)
仮想マシン(VM)

ソフトウェアを使って、コンピュータ内に擬似的に、もうひとつのコンピュータを再現する技術。

WASM

ウェブブラウザ上で動作する仮想マシン。
Google、Apple、Microsoft、Mozzilaによって策定され、2019年に正式なウェブ標準となりました。

まず、EVMに対応しているということは、イーサリアム上のdApps(アプリ)をアスターネットワーク上にも構築できるということになります。

現在、大多数のdAppsはイーサリアム上で作られているため、これらのアプリがアスター上でも使えるとユーザーにとってはとても便利です。

次に「WASM」は、複数のプログラミング言語(GO,Python,C++など)に対応してるため、他のプログラミング言語を使用しているブロックチェーンがアスター上でdAppsを構築することができます。

Astarでは開発者が開発しやすい環境が整っており、「ブロックチェーンの種類」や「プログラミング言語の違い」の垣根を超えて、Astarで多くのサービスを作ることが可能です。

Astar上にDapps(NFTやDefi)などを作ることができる

Polkadotは「ブロックチェーン相互運用性能」「高いセキュリティ」に特化しており、スマートコントラクト機能はありません。

スマートコントラクト

特定の動作を行うと、あらかじめ決められたルールに従ってブロックチェーン上で自動執行されるしくみ

これに対して、Astarには「スマートコントラクト機能」が備わっているため、NFTやDefi、ブロックチェーンゲームなど、様々なサービスや機能を構築することができます。

まだ具体的なサービスは始まっていないですが、以下のような提携の事例は増えています。

今後、こういったサービスが拡充されれば、「Astar」の価値はより高まることでしょう。

開発者が報酬を受け取れる

Astarには「開発者が稼げる」仕組みがあるのも強みの1つです。

通常、他のブロックチェーンプロジェクトだと、開発者は創ったアプリをデプロイ(リリース)するには、トランザクションを通すための手数料を払わなければなりません。

つまり、「コストを払って開発に貢献している」ということになります。

でも、これじゃあインセンティブがないので、開発者はなかなか集まりませんよね。

これに対して、Astarではアプリ開発などをした場合、Astarトークンを受け取ることができます。

これなら、開発者も「Astarでアプリを作れば稼げる」となり、参加する開発者がふえますし、モチベーションアップにも繋がります。

開発者の量や質は、そのブロックチェーンエコシステムが拡大できるかの、重要なポイントになってきますから、報酬がもらえる「Astar」はこの点で有利と言えます。

DAO化を最終目標としている

AstarはDAO化することを目標にしています。

DAO

日本語では「分散型自立組織」と言われます。
既存の企業では社長や役員、従業員など、トップダウン的な組織がほとんどですが、DAOとはこのようなトップがいない組織のことです。
意思決定はブロックチェーンに刻まれているいるルールが自動執行されており、そのルールの元に集った人々が文字通り自律的に組織の運営に関わっていきます。

Astarの創業者(ファウンダー)である渡辺創太氏は各種メディアやツイッターなどでも、「DAOを目指す」と明確に宣言しています。

しかし、ぶっちゃけDAOにすると創業者は儲かりません。

Astarの場合、渡辺氏もトークン保有量は微々たるものであり、当然株式も保有していません。

つまり、Astarがどうなっても渡辺氏はほとんど儲からないのです。

渡辺氏いわく、「自分は贅沢するのに興味がない」と話しています。

彼の情熱は社会を変革していくことに向いており、来るべきWEB3の実現に邁進しているのでしょう。

これは良い悪いの話ではないですが、クリプト業界においてはお金儲けが目的のプロジェクトがほとんどです。

そんな中、純粋にWEB3と向き合う情熱は、クリプト市況に関係なく突き進んでいける強みとなるのではないでしょうか。

渡辺創太氏は国と連携している

渡辺創太氏は、日本政府とも緊密に連携しており、WEB3を国内の一大産業とするべく奔走しています。

これまで、数々の政治家と意見交換を行っており、それがこちらの方々。

  • 平井卓也氏(初代デジタル大臣)
  • 平将明(自民党デジタル本部web3PT座長)
  • 河野太郎(現デジタル大臣)

意見交換や対談などは、ツイッターやYoutubeなどでたくさん配信されています。

ちょっと内容は難しいですが、日本の現状とAstarの展望をよりリアルに知ることができるので、一度聞いてみると良いかと。

提携企業の拡大

Astarは国内外問わず多くの組織と提携、協業、支援関係を拡大しています。

ぶっちゃけ、Astarの協業先は膨大すぎてここに掲載しきれませんが、一部をご紹介するとこんなところ。

  • NTTdocomo
  • 電通
  • SBC日興証券株式会社
  • double jump.tokyo(ブロックチェーンゲーム開発企業)
  • Binance(仮想通貨取引所)
  • Chainlink(仮想通貨プロジェクト)
  • Coinbase(仮想通貨取引所)
  • API3(仮想通貨プロジェクト)
  • Web3 Foundation(分散型Webの推進、開発を行う非営利財団)
  • Acala(仮想通貨プロジェクト)
  • Secret Network(仮想通貨プロジェクト)
  • Alchemy(ブロックチェーン開発プラットフォーム)
  • ツインプラネット(IPエージェンシー)
  • Ginco株式会社(Web3デベロップメントカンパニー)
  • 福岡市
  • 仙台市

日経新聞全面広告

Astarは2021年9月26日、日経新聞へ全面広告を掲載し話題となりました。

この広告には、日本国内のWeb3企業や大手企業329社のロゴが入っており、Astarがこれらの企業に掲載の許可を集め、全てAstar Networkが広告費を負担したとのこと。

この広告には、「かつて世界を牽引した日本を再び取り戻そう」という想いが込められており、Astarの強い理念を感じ取ることができます。

Astarの用途(ユーティリティ)

ここまで、「Astarがどんなプロジェクトなのか」について特徴を解説してきました。

この記事を読む方は、Astarという仮想通貨への投資を考えている方が多いかと思います。

となると「具体的にどんな便利なことがあるのか?」といったユーティリティの部分も気になるはず。

そこで、Astarにはどんな使い道があるのかについてもご紹介していきます。

Astar開発者への報酬として

先ほどもご紹介しましたが、Astarの開発者は報酬を受取ることができます。

現状、多くのプロジェクトでは基本的に無報酬。かつ、開発したdAppsをブロックチェーン上に立ち上げる際、ガス代(手数料)を払わなければならないという問題があります。

この問題をAstarでは、仮想通貨Astarを報酬として提供しています。

具体的には、開発者がAstarで何らかのシステムを構築した時に、Astarトークンが受け取れるようになっています。

流動性マイニングでAstarトークンを稼ぐ【Defi】

流動性マイニングとは、ユーザーがAstarをプールして流動性に貢献することで、その対価としてトークンを受け取るしくみです。

流動性マイニングはDEXで利用することができ、Astar上で最も有名なDEXが「Arthswap」です。

「Arthswap」ではステーキングなどもできます。

DEX

日本語で分散型取引所と言われます。
わかりやすく言えば、管理者のいない仮想通貨取引所になります。
通貨の交換や仮想通貨金融サービスを受けることができ、取引のほぼ全てを「スマートコントラクト」が自動執行しています。

バナンストークン

Astarはガバナンストークンとしても利用されます。

ガバナンストークンとは、そのプロジェクトの運営、開発などの方針に対する投票券のようなものです。

Astarを保有していれば、Astar Networkへの提案や投票が行えるワケですね。

まとめ:使えるサービスはまだ少ないが世界的に注目度の高い国内発プロジェクト

Astarは国内で圧倒的な知名度があり、官民問わず連携が進んでいるプロジェクトです。

ファウンダーである渡辺氏のビジョンは、多くのWeb3プレイヤーを惹きつけており、今後国内の主要なWeb3組織になる可能性を秘めていると言えるでしょう。

一方でAstarには、NFTやメタバースといった、エンターテイメント性のある魅力的なサービスやコンテンツはまだありません。

とはいえ、「カルビーとのコラボNFT」や、「ファイナルファンタジー」のキャラクターデザインを務める、「天野喜孝氏」の「CANDY GIRL」というファンアートのNFT化に携わるなど、今後の展開が期待されるニュースに”いとま”がありません。

Astarが今後成長するには、こういったサービスやプラットフォームを拡大できるかがカギとなるでしょう。

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